Japan Security Team

セキュリティ インテリジェンス レポート 第3版を公開

小野寺です 2007年上半期 (1月~6月)のセキュリティの脅威の動向をまとめた、セキュリティ インテリジェンス レポートの第3版を公開しました。もちろん、日本語版もあります。今回から、要約版 ‘主要な調査結果の概要  (Key Findings Summary)’を公開しています。日本語版は、約 10 ページとなっており、第2版のボリュームに比べると、かなり読みやすくなっているのではないかと思います。 2007年上半期のデータとして、興味深いのはマルウェアのタイプとしてダウンロード型が劇的に増加している点です。 従来のウイルス・ワームやBotがメール等にそのまま添付されてくるのに対して、添付は、ダウンローダーのみであり、その後に攻撃者の意図したマルウェア本体が侵入したダウンローダーにより外部より取得され、インストールされるわけです。そのため、ダウンローダーとダウンロードされたマルウェアの両面に対処する必要があります。私見ですが、攻撃者側が今まで以上に組織的で戦略的に攻撃を仕掛けているように思います。これに対して、企業のITシステムを個々のPCではなく、一つの大きな塊として企業全体を見通して継続的にリスクを集中管理できているのか、不安に感じることがあります。 ちなみに、要約版ではない、完全版は 92 ページあり、最初は英語版のみのていきょうとなります。完全版の日本語版については、時期も含めて検討しています。

「パソコンを安心して使うために。」に関するお詫びと改訂

小野寺です。 オオカミとこぶたをモチーフにした「パソコンを安心して使うために。~オオカミと5匹のこぶた~」を、パソコン安全対策を身近に感じていただき、最低限行うべきセキュリティ対策を説明するために先日公開しました。おかげさまで好評をいただき、約 4 万部程をご利用いただきました。 しかしながら、フィッシング対策の説明部分で、オオカミが集金担当者のフリをしてこぶたを騙す表現があり、実際に集金を行っている関係者の方々に不快感を与える結果となってしまいました。社会的に信頼できる人を装うオオカミを表現するために、集金担当者を選択したわけですが、我々の配慮不足であり関係者の方々には深くお詫びを申し上げます。 当初公開していた、コンテンツは寓話などを参考に、特定の職業や業種に拠らない内容に変更し、以下にお詫びと改訂版を公開いたしましたので、既にPDFをダウンロードしていただいた方には大変申し訳ありませんが、今後は改訂版を利用していただけるようお願いいたします。 http://www.microsoft.com/japan/security/sec2007.mspx  

MVP Summit に行ってきた!

小野寺です。 2007年10月13日は、MVP向けの国内イベントである、MVP Summit 2007が行われ、スピーカーとして参加してきました。今回は、セキュリティの現状やマイクロソフトがどの様に取組んでいくかについてお話して、Q&Aの時間に非常に多くのフィードバックもいただくことができました。 フィードバックの中には改善して欲しい点等があるわけですが、ここが「ダメ」ではなく、皆さん、「こうすれば良くなる」と前向きに言ってくれます。でも、本当に「ダメ」なときは、はっきり「ダメ」といってくれるのですが、併せて良いものには「良い」と言ってくれるのもうれしい点です。 普段、「ダメ」な部分には、色々な形でダメだしをされているわけですが、良い物を良いといってくれるフィードバックは少ないのです。そのため、今の取り組みや活動が、「ダメ」なのか「良い」のかわからなくなる事があります。その時に、「良い」を伝えてもらえると、「良い」ものは続けていくことができます。 MVPイベントを含め、コミュニティー勉強会には個人的に、できるだけ顔を出すようにしています。(最近、あまり参加できてませんが・・・) その場で、もし見かけたら色々と意見交換をさせてください。もちろん、勉強会等に集まれない方も、Webサイトから意見を寄せてください。もし、少しでもコンテンツが助けになったら、「良い」と言って下さい、「ダメ」だったら、あなたにとって、何が「ダメ」でどうして欲しかったのかも聞かせてください。

10月のワンポイントセキュリティ

小野寺です。 10月のワンポイントセキュリティを公開しました。今月は、秋仕様になっています。Video: Security Updates This Month – October 2007 soapbox 版ではない、フルサイズ版は、以下のサイトからご覧いただけます。: http://www.microsoft.com/japan/technet/community/events/webcasts/security.mspx

10月のセキュリティリリース

10月のセキュリティリリース 小野寺です 今日のセキュリティ情報の公開では、事前通知でお伝えした緊急4件、重要3件の計7件ではなく、緊急4件、重要2件の計6件と更新を1件を公開しています。事前通知で伝えしていた、「セキュリティ情報 5」は、事前通知後の公開の直前という感じのタイミングで、改善するべき品質問題が発見されたため急遽公開を中止しました。 今月は、MS07-057, MS07-059 が公開前に情報が一般公開されていましたが、悪用は確認されていません。 MS07-060 は、悪用が確認されています。既知の問題は、含めてセキュリティ情報を抜粋します。 MS07-055: Kodak Image Viewer の脆弱性により、リモートでコードが実行される (923810)既知の問題は特にありませんが、影響をうける製品は、Windows 2000 または、Windows 2000 からアップグレードインストールを行った、Windows XP, Windows Server 2003 となる点が注意が必要です。Windows XP, Windows Server 2003 を新規にインストールした場合は、Kodak Image Viewer 自体がインストールされないため、影響を受けません。 MS07-056: Outlook Express および Windows メール用の累積的なセキュリティ更新プログラム (941202)配布に関して、一部 EST の利用が必要です。 MS07-057: Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (939653)既知の問題と、セキュリティ更新に含まれる、他の公開済みの更新の情報が、KB 939653 に記載されています。CVE-2007-1091 および CVE-2007-3826 については、一般に情報が公開されていましたが、悪用は確認していません。 MS07-059: Windows SharePoint Services …

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2007年10月のセキュリティ情報 リリース予定

小野寺です Windows Internet Explorer 7が自動配信機能を通じて配された件では、ご迷惑をおかけいたしましたが、セキュリティ情報の公開は予定通り行う予定でおります 今月は、計 7 件の公開を予定しています。その内、緊急は 4 件、残りの 3 件は重要となっています。なお、リリース日は、今週末の3連休明けの水曜日 (10/10) になります。 今月も、表形式でご紹介してみたいと思います。 http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms07-oct.mspx 影響を受ける製品 最大深刻度 影響 検出方法 再起動 セキュリティ情報 1 Windows 緊急 リモートでコードが実行される MBSA 必要 セキュリティ情報 2 Windows、Outlook Express、Windows メール 緊急 リモートでコードが実行される MBSA/EST 必要な場合あり セキュリティ情報 3 Windows Internet Explorer 緊急 リモートでコードが実行される MBSA 必要な場合あり セキュリティ情報 6 Office 緊急 リモートでコードが実行される MBSA 必要な場合あり セキュリティ情報 4 …

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子供とインターネット

最近、セキュリティ チームに配属になった麻生です。はじめまして。 今までセキュリティには多少の興味はありました。以前は、企業向け技術支援部門で Exchange Server の担当を約 5 年程対応しました。その前は、US でスタートアップ系の会社でネットワーク管理者として働いていたのですが、今から考えると、セキュリティ意識はそれほど高くなかったんだな・・・と言うのが素直な気持ちです。が・・・。セキュリティ チームに移動し、色々な情報が入ってくるようになりました。その中でも、私の目を引いたのは、子供関係のサイバー犯罪です。はっきり言うと、多いです。というか、多すぎです。 例えば、つい最近警察庁が出した、「平成19年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について」を見ると、サイバー犯罪の件数は以前とあまり変わらないのにも関わらず、「児童買春事犯及び青少年保護育成条例違反」が前年同期より 61.1% 増加しています。最近、一児の親になったのですが、この様な情報を見ると、まずマイクロソフトの社員と言う前に一人の親として不安になってきます。携帯やインターネットのインフラが整ってきて、便利な世界にもなりましたが、必ずそれを悪用する悪人がいるのが現状です。 もちろん、今後は仕事を通してもこの様な犯罪を減らしていきたいと思いますが、まずは、自分の子供がインターネットや携帯電話を使用し始める際にどの様な対策を取れるのか家族で考えました。色々なデータはありますが、ある調査の中で、「一人でインターネットをしますか?」と親と子供に問いかけたところ、約 24% のギャップがある事が分かりました。まずは、第一歩として子供が一人でインターネットを使用する事も有りうると認識し、認める必要があります。この壁を制覇しないと前に進む事が難しいでしょう。また、子供がインターネットを使用し始める前に、インターネットの活用方法や便利性を説明するのと同時に、危険性についても説明する必要があると思います。マイクロソフトや他社様も色々と子供を守るサービスやソフトを提供していますが、まずはやはりその前に自分たち親がちゃんとインターネットの危険性を認識し、勉強する必要があります。そして、それを子供に伝えて行くのが重要かな?と最近思うパパでした。 私が最近、親として見ているサイトの一部です。もしよかったらどうぞ。 子供の安全管理http://www.microsoft.com/japan/athome/security/children/default.mspx 警視庁: あぶない!出会い系サイト: 保護者の方http://www.npa.go.jp/cyber/deai/parents/index.html キッズ・パトロールhttp://www.cyberpolice.go.jp/kids/index.html 小学生のための情報セキュリティ対策http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/security/enduser/shogaku00.htm

9月のワンポイントセキュリティ

小野寺です。 9月のワンポイントセキュリティを公開しました。先月同様に、セキュリティチームの女性が話をしています。Video: Security Updates This Month – September 2007 soapbox 版ではない、フルサイズ版は、以下のサイトからご覧いただけます。: http://www.microsoft.com/japan/technet/community/events/webcasts/security.mspx

9月のセキュリティリリース

小野寺です今日のリリースは、事前通知でお伝えした 緊急 1 件, 重要 3 件の計 4 件を新規に公開しています。当初の事前通知では、重要 4 件とお伝えしていましたが、1 件は、順延となったため、今月は重要 3 件となります。 今月は、MS07-052, MS07-053, MS07-054 がセキュリティ情報の公開前に一般に情報が公開されていましたが、悪用が確認されてはいません。特に、各セキュリティ情報に既知の問題もありませんが、いくつかのセキュリティ情報を抜粋します。 MS07-052: Crystal Reports for Visual Studio の脆弱性により、リモートでコードが実行される (941522)Crystal Reports に関する脆弱性に対処しています。Crystal Reports は、Visual Studio の各バージョンと供に出荷されておりいるコンポーネントになります。 注意点としては、更新の展開・検出に際して一部のバージョンのVisual Studioでは、MBSA 2.01 で検出できず EST を使う必要があります。 MS07-053: Windows Services for UNIX の脆弱性により、特権の昇格が起こる (939778)Service For Unix または UNIX サブシステムの脆弱性に対処しています。注意点としては、更新の展開・検出に際して一部のバージョンのVisual Studioでは、MBSA 2.01 で検出できず EST を使う必要があります。 …

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不安と対策

小野寺です。 最近、以前の様な大規模で、ネットワーク全体に被害が及ぶようなセキュリティ事故は、あまり目にしなくなっています。 とはいえ、Bot (ボット) や、Targeted Attack (標的型攻撃)の特定の組織や個人を狙った問題が増えています。 フィッシング詐欺なんかも、標的型の攻撃の一種ですね。 トレンドマイクロさんが調べた結果だと、何らかの不安を感じている利用者は 98% に上っているようです。 しかし、その一方で、同じ母集団ではないですが、対策をしている利用者は 2割~3割程度という調査結果もあります。少し乱暴な推測ですが、利用者は不安は感じているけれども、対策はしていないという事になります。 実社会において、何らかの不安を感じたら何か不安に対処するために対策を取っていると思います。 (もしかすると、不安を対策とは別の手段で打ち消しているかもしれませんが・・・)しかし、実際には、インターネットやパソコンに関して、不安と感じても対策を取っていないわけです。 対策しない理由は、「現実感が無い (自分だけは被害にあわない)」、「対策にお金が掛かる」、「対策方法が分からない」、「理由は無いが対策したくない」など色々とあると思っていますが、 少なくとも、「現実感が無い」「対策にお金が掛かる」の部分は、セキュリティに関わるものとして何とかしたいと思っています。 OenCare などの有償のサービスもありますが、セキュリティーに関する資料や無償のツールも併せて公開しています。 我々の活動がまだまだ不足しているのか、本当に伝えたい利用者には伝えるべき事が伝え切れていないと軽い無力感を感じます。しかし、 先日の TechED でも MVP の方々とお話させていただいた中で、親として子供に、いつから何を教えていけば子供が安全に使えるのか、分からないと言う事をききました。この話を聞いたとき、まだまだやるべき事は多く残っていると感じました。セキュリティチームでは、家庭向けのセキュリティコンテンツも提供していますが、彼らの悩みに直接答えるものではありませんでした。 些か愚痴っぽくなりましたが、少しずつでもインターネットが安心して使える安全な環境である様にしていきたいですね。もちろんそれは、私個人ができるものでは、ないですし、マイクロソフトだけでできるものではありません。 きっと、インターネットの成り立ちの様に利用する個人・個人が少しだけ意識することで、状況が改善していくのだと感じています。 そのための、お手伝いできる事は何なのかを最近考えます。